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ビジネスの苦悩、矛盾に寄り添えるデザイナーを目指して。

2021/07/17

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生い立ちから創業まで

1998年5月、奈良県出身

デザイナーの父親の影響もあり、幼い頃から図工や美術が得意でした。小学生時代からPhotoshopで遊んだりしていた点、少し特殊な少年時代ではありつつ、小さい頃の夢はデザイナーではなく、実業家であった祖父の生き方に心のどこかで憧れを感じながら、少年時代を過ごしました。

 

事業家を志し、神戸大学経済学部に進学しました。大学を推薦入試で合格後、入学までの約2ヶ月間、HTML/CSSの勉強と訪問販売の営業を並行して始めます。入学後、海外企業へのインターンシップを派遣する学生NPO団体で営業部として活動し、一年の営業経験を経て、自身で事業を開始しました。学生と企業を集めた就活イベントの企画からはじめ、断捨離代行事業、プログラミング教室、集客支援ツールの開発、茶葉の販売など、多岐にわたる領域で起業し、そしてことどとく失敗しました。

 

デザイナーを名乗り始めるきっかけ

事業を立ち上げるたび、サービスを作るたびに自分で自社プロダクトのデザインを制作していました。周りの経営者さんや、お客様からのデザインに対する評判がよく、知人からデザインをお願いされることも増えました。それが、デザイナーを名乗り始めたきっかけです。

 

デザインの原点

会社を創業してから、共同創業者が鬱で倒れたり、信頼していた取引先に裏切られたり、お客様に怒鳴られたり、精神的に病むことも沢山ありました。資金が尽きかけて、残高数万円で東京に上京し、投資家に騙されたこともありました。何度も、自分で死ぬことを考えました。それでも、何者かになりたいという気持ちを糧に、続けることができました。偶然、運よく続けられただけで、周りの多くの仲間は、苦しさのあまり諦めていきました。

 

今になり、様々な経営者や起業家、ビジネスパーソンの方々、活動家の皆さんと関わる機会が増えて、何かを成し遂げたい想いがあるからこそ経験する悔しさ、理不尽さ、矛盾、などがこの世の中には溢れていることや、挑戦する誰しもが煌びやかな姿の裏に、その辛さを隠し持っていることを知りました。

 

それを自身でも痛感してきた人生だったからこそ、それらを受け入れて、理解して、共感して、それを一つの形として表現できるデザイナーになりたい、と考えています。

​デザインに込める想い

 

人造的に作り上げられた綺麗なものを、綺麗なままに表現することは、デザイナーとして至って簡単です。ですが、それ以上に、その人だけが抱える弱さ、矛盾、悲しみ、怒り、喜び、幸せ、など、生々しい感情を理解することが、その人やその会社にしかない魅力を引き出す秘訣なのではと考えています。

 

そのような思想で、常に挑戦者の苦しさにできる限り共感できるよう、自分自身も現状に満足することなく、挑戦を繰り返していくことを決めています。それが、発信者という形であり、経営者という形である、という現状です。

 

ただカッコ良いものを作ることができる、デザイナーもデザイン会社も沢山あります。ただ、私はそれ以前に、同志として一緒に走ることができるデザイナーでありたい。苦楽を共有できるような存在。ご依頼者が赤レンジャーであれば、自分は緑レンジャーのような存在でありたい、と願っています。

 

そんな信念で、これからも活動を続けていきます。

これからも、デザイナー津田の姿をたまに覗いていただけると幸いです。​

拙文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

津田晋吾

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